理事研修会開催
理事研修会を次の通り開催いたしました。
日 時 平成23年10月21日(金)13:30〜15:00
場 所 中部大学
見学先 超伝導・持続可能エネルギー研究センター
中部大学は、名古屋市の北東春日井市の小高い丘に7学部29学科がワンキャンパスにまとまり、相互連携を重視しながら社会で活躍できる人材を育成しています。
43万m²の広大な敷地に広がるキャパンパスは、都会の大学と異なり豊かな自然の中で、学問に専念できる環境に恵まれていました。
飯吉理事長・総長から、「超伝導直流送電の実験設備は、世界で初の設備であり、また試みです。私たちは、交流で受電した電気をインバーターで直流に変換して利用しています。太陽光発電も直流です。今後、直流での利用は世界的に広がるので、電気の損失が極めて少ない超伝導直流送電は夢のある研究です。」とお話しがありました。
実験を指揮する山口作太郎教授のご案内で実証実験装置(CASER-2)を見学、ビスマス系高温超電導ケーブルを使用し、超伝導状態を維持するための外管の材質をステンレスから鉄に変更するなどコストを下げるための試みが種々行われており、実用間近との印象を受けました。
大学内に設置するのは現在の200m級実験設備が限界なので、今後は長時間安定して運転できるノウハウを蓄積するために2km級実証試験を計画しているとのことです。
見学後、教室にて山口先生から超伝導の発見から利用研究までの歴史的展開についてご説明を受け、直流送電研究を始めた動機や苦心談が披露されました。
会員専用サイトにて見学とミニ講演の風景を写真でご紹介しています。
また、研究内容等は、次のサイトで公開されておりますので、ご案内いたします。
http://wirelesswire.jp/Inside_Out/201104221200.html