一般社団法人新金属協会

シリコン部会記者会見開催

シリコン部会(部会長:角谷 宏 信越半導体(株)社長室 担当部長)は、2月18日に学士会館において、
冬季記者会見を開催しました。
当協会シリコン部会から角谷部会長を初め11名、報道関係から8名、アナリスト関係から8名の合計27名の
参加があり、質疑応答及び立食による懇談で個別取材を受けました。

2014年の実績について、概略次の通り報告しました。

「当部会集計の国内高純度シリコン統計によれば、2014年の多結晶国内生産は、加盟一社で発生した事故の
影響もあり、前年比9%減の7,263トンになった。

一方、単結晶国内生産は、半導体市場の拡大に伴うシリコンウエーハ市場の伸張により、
4年振りの成長となった。加盟会社の国内能力縮小により過去最高には及ばないものの、
300mmの増産により、前年比27%増の8,051トンと大幅な回復となった。

国内単結晶の販売についても、前年比19%増の8,506トンとなった。
うち、内需が前年比12%増の3,903トン、輸出が前年比26%増の4,603トンとなり、
海外半導体メーカー向けの需要増により、輸出比率は前年の51%から54%に上昇した。」

2015年の見通しについて、概略次の通り説明しました。

「300mmは堅調な需要が継続し、200mm以下の需要も底堅いと予想する。
シリコンウエーハ生産拡大に伴い、多結晶需要も堅調に伸長しているものの、
未だ余剰感は解消されず、加盟会社は生産調整を強いられている。
今後は、太陽電池向けの市場拡大の継続ならびに半導体向け需要回復により、
徐々に緩和されていくものと予測する。

2015年の国内単結晶生産は、300mmを中心とした堅調な需要を期待し、
前年比4%増の8,373トンを見込む。

単結晶販売については、内需が前年比2%増の3,973トン、輸出は前年比6%増の4,875トン、
合計では前年比4%増の8,848トンを見込む。
その結果、輸出比率は昨年より高い55%になると予想する。」

また、シリコン業界の抱える課題を次の通り列挙しました。
① 安全管理強化への取り組みと安全操業の確保
② シリコン需要構造変化とスマート社会化への対応
1) 最先端デバイスへの品質対応
2) 不断のコスト低減
3) 電力料金値上げへの対応と電力安定供給の確保
③ 安定的成長を実現する収益確保

発表した全文と統計を掲載します。

2015年冬季記者会見状況説明

実績予測表